オープンブックマネジメント採用で気をつけるべきポイントは?

オープンブックマネジメント採用で気をつけるべきポイントは? 経営戦略

【相談】

こんにちは! お世話になります。
運営が小規模でスローペースながらも少しずつ成長しているため、より一層の成長を目指し、スタッフのモチベーション向上を希望しています。
そこで、オープンブックマネジメント(経営状況や財務状況のオープン化)を採用しようかと考えているのですが、リスクも多いと聞きますし、勇気が必要だなと感じています。
開示範囲や開示対象者の選択も含め、オープンブックマネジメント採用に踏み切る際の注意点や経験談などアドバイスいただけないでしょうか。

【回答】Watanabeさん

お世話になります。少しでもお役に立ちましたら幸いです。

私の経験で申しますと、OBMや自社情報の開示の過程では、
従業員の情報理解リテラシーに合わせて、またリテラシーの育成をしながら、
「段階的な導入」と「共通認識の形成」が不可欠と感じています。

■■ 構造的な整理 ■■

1.【目的の再確認】なぜOBMを導入したいのか?
まずは、OBMの目的を「モチベーション向上」となさっているのは非常に重要と存じます。

⇒ OBMの本質的目的
経営数字に「自分ごと」として関わることで、当事者意識を高める
成果や貢献が数字に表れるため、やりがいと報酬のつながりが見える
数字に強くなることで、意思決定の精度が上がる(=組織全体が賢くなる)

したがって、「数字を見せること」自体ではなく、「何をどう理解してほしいか」の設計が核になります。

2.【導入の前提条件】組織の準備状況

⇒ OBM導入に必要な基盤(成熟度チェック)
項目 チェックポイント
情報リテラシー 数字や会計に対する理解度はどうか?(初心者でもOKだが、前提教育が必要)
心理的安全性 意見や疑問を言える雰囲気があるか?
経営者のスタンス 批判や誤解を前向きに受け止める覚悟があるか?
評価制度との整合性 OBMの結果がどう処遇に結びつくのか設計されているか?
このあたりを踏まえ、一気に全公開ではなく、フェーズに分けた導入が推奨されます。

3.【導入のステップ案】
ステップ①: 目的共有と教育(最重要)
OBMの目的(=「みんなで会社を強くすること」)を繰り返し共有 …

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